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タイの結婚式

新婦の住宅で行われるタイ式結婚式

タイは日本人と結婚をする割合の高い、距離の近い国です。
しかしその一方で、一般的なタイ国内での結婚式はどのような方式で行われるのかについては、意外に知られていないというのが実情です。

タイは南アジアでも広い国土面積を持つ立憲君主制国家であり、首都バンコクを中心に都市部には最先端の建築物が並んでいます。

公用語はタイ語で、国民人口のうち約95%が上座部仏教を信仰している仏教国です。
他にもイスラム教徒やキリスト教徒も数%程度いますが、割合としては微々たるものであるため、一般的な結婚式は仏教を前提とした伝統的な方式によって執り行われます。

結婚式のことをタイ語では「ピティー・シリモングコン」と言い、正式には結婚をする新婦の実家を使って行われるものです。

新婦の邸宅や中庭に天幕で覆ったテントを設置し、そこで会食のためのテーブルを並べます。
式が始まるとまずは新郎が新婦の家に出向いて迎えに行き、その間式に参加をする人たちが「ホー」という決まり文句の掛け声をかけながら街中を歩きます。

新婦の家の近くでは、親類や家族が長い金のネックレスの両端を持って家に入れないような仕草をします。
新郎はそこで持参したご祝儀を家族に渡し、家に入れてもらいます。

部屋に入ったら、そこで両親に深く頭を下げて結婚の許しをもらうのです。
新婦も新郎の両親にしっかり頭を下げるようにし、この場面が両親との別れと感謝の気持ちを述べる結婚式でのスポットとなります。

仏僧を自宅に招いてお経をあげてもらう

結婚式に先立って行なわれるのが結納です。
結納では現金の他にアクセサリーなどといった貴金属や貴重品を渡すようになっており、縁起物や占いの用具などもよく渡されます。

結納が終わったらいよいよ結婚式で、このとき仏教式に僧を自宅に招いて式をしてもらいます。
タイにおいて「9」という数字は縁起の良いものとして扱われているため、自宅に招く僧も9人であることが多いです。

9人のお坊さんに自宅の祭壇を前にして読経をしてもらい、それが終わったら僧たちも交えての会食となります。

食事は日本の披露宴のようにきっちりとした式進行で行われるわけではなく、立食式に自由に飲食ができるようにしています。

読経のあとにお坊さんから魔除けを受け取ったり、聖水をかけてもらったりといったことも行われます。

ゲストたちからの祝福を受ける行事として「ロットナームサン」というものも欠かせません。
これは新郎新婦が並んで座っている席で、ゲスト一人ずつから手に水をかけてもらうというものです。

自宅での結婚式が終わったあとに、ホテルやレストランなどの大きな会場を借りて改めて盛大なパーティーをすることもあります。